🚀 【CBT実践編2】やる気に頼らず気分を変える!「行動活性化」で心に活力を取り戻す

💡 はじめに:「わかっているけど動けない」あなたへ

これまで2回にわたり、認知行動療法(CBT)の仕組み「思考のクセ」に気づく方法についてお話ししてきました。

ですが、こんな風に感じることはありませんか? 「仕組みはわかった。でも、体が重くてどうしても動けない……」

実は、CBTには「考え方」からアプローチするだけでなく、「行動」から直接心にエネルギーを吹き込む手法があります。それが今回ご紹介する「行動活性化」です。「やる気」が出るのを待つのではなく、小さな「動き」から心を変えていく。その驚きの効果について見ていきましょう。


1. 落ち込みを加速させる「行動の悪循環」

気分が落ち込んでいるとき、私たちは無意識に活動を減らしてしまいがちです。「今は休まないと……」という自然な反応なのですが、実はこれが「行動の悪循環」を生んでしまうことがあります。

活動が減ることで、「楽しい」「できた!」というポジティブな刺激を受ける機会が失われ、脳がさらに「自分は何をやってもダメだ」という信号を出し、ますます動けなくなってしまうのです。


2. 「やる気」を待たずに動く:行動活性化のコツ

行動活性化の基本は、「やる気(感情)が出てから動く」のではなく、「動く(行動)ことでやる気を引き出す」という逆転の発想です。

そのためには、以下のポイントが大切です。

① スモールステップの法則

いきなり大きなことをしようとせず、「これなら絶対にできる」という小さなステップから始めます。

  • : 「散歩に行く」のが重ければ、「まずは玄関で靴を履く」だけ。
  • : 「部屋の掃除」が無理なら、「机の上の書類を1枚だけ捨てる」だけ。

② 「達成感」と「楽しさ」を味わう

どんなに小さな行動でも、行った後に「少しスッキリしたかも(達成感)」「意外と嫌じゃなかった(楽しさ)」といった感覚を大切にします。この小さなプラスの感覚が、次の行動への燃料になります。

⚠️ 「一歩」の後にやってくる不安について

ここで一つ、とても大切なことをお伝えします。 やっとの思いで最初の一歩(例えば、玄関まで行くこと)をやり遂げた直後、「結局、不安は消えないじゃないか」「こんなことをして何になるんだろう」という強い不安や虚無感に襲われることがあります。

せっかく動けたのに、元の不安に引き戻されるのは、とても苦しいものです。しかし、これは「失敗」ではありません。

むしろ、長い間止まっていた心が、動き出そうとして起こる「心の揺り戻し」のようなものです。不安な気持ちがあるままでも、「今日は靴を履けた」という事実は消えません。

「不安を消してから動く」のではなく、「不安なまま、ほんの少しだけ動いてみる」。 その「不安と同居しながら動いた経験」こそが、悪循環を断ち切る一番の薬になります。もし揺り戻しに苦しくなったら、その時はどうか一人で抱えず、私たちのような専門家を頼ってください。一緒にその波を乗り越えていきましょう。


3. CBTは、ここからさらに深まっていきます

ここまで「仕組み」「思考」「行動」というCBTの3つの柱をご紹介してきました。これらは、自分を助けるための「一生もののスキル」の基礎となる部分です。

CBTの世界はここがゴールではありません。 例えば、

  • 強いストレスにさらされた時の対処法
  • 自分の根っこにある「スキーマ(価値観のようなもの)」との向き合い方
  • 今この瞬間に集中するマインドフルネスの活用

など、私たちの人生を豊かにしてくれるテーマがまだまだたくさんあります。これからもこのブログでは、皆さんの日常に役立つCBTのエッセンスを少しずつご紹介していく予定です。


結び:一緒に「自分を助ける技術」を磨きませんか?

「ブログを読んで試してみたけれど、自分一人だとどうしても同じところをぐるぐるしてしまう……」と感じるのは、とても自然なことです。

スポーツにコーチがいるように、心のトレーニングにも客観的な視点で伴走してくれるパートナーがいることで、変化はより確実で安心なものになります。

もし、今の状況をプロと一緒に紐解いてみたいと感じたら、ぜひ当オフィスにご相談ください。あなたのペースに合わせて、一緒に「心に風を通す方法」を練習していきましょう。


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